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12/13  
サンフランシスコまで運転します。朝9時に家の近くのレンタカー店を出て、準備をして9時半ごろに出発。長丁場なので、高速道中全ての休憩所で休むことにしています。まずは1時間以内にある山中の湖で休憩。標高が高いので寒いです。遠くに雪山が見えます。昨日の下界の雨はここでは雪だったようです。今日は快晴で乾燥路面なので走りやすい。

雪山の裏側で休憩。ここも寒いけれどいい空気と景色です。同じカリフォルニアでもだいぶ景色が違い、大自然の中を走行していきます。




カリフォルニア盆地の中を高速道路でひたすら北へ。ここは穀倉地帯なので畑が一面に広がる中を走っていきます。真っ直ぐな高速道路がずっと続いていくというアメリカらしい景色です。

1/3ほど走ったところでお昼休憩。ガソリンも詰めて出発。

三時間半ほどでほぼ中間点の休憩所へ。今のところ体力もあり順調に来ています。

ここから次第に疲れてきて、眠気と腕の重さが気になってくる。一時間ごとに休んでいるけれど、30分くらいするとまた疲れてきます。本当は昼寝でもしたいところだけど、そこまで時間に余裕が無いので前進。

景色は時々丘や草原を越えたり、大きな牛舎や馬の放牧があったりするのでさほど退屈にはならない。しかしトラックが多いので頻繁に注意して追い越す場面があるのと、制限速度を大きく超えた車もやって来るのでそれらをやり過ごすのに気を使います。

高速道路を乗り換えるため一般道へ出て山越え。大きな湖と山を越えていきます。ここも景色の良い所。一人なので写真をとれないのが残念。しかし同時に霧が出てきて、前の車がかろうじて見えている程度になりました。その先の車や道路の状況は見えません。速度を落として慎重に行きたいのに、後ろから速い車がどんどんやってきて、神経を使う運転になりました。山を下ってくると視界は改善。市街地に入ってきました。

次の高速に乗る前に休憩。しかし日が傾いて寒くなってきたのと、車が古いせいかあまり良い音がしないので、心配になって少し休んだ後出発。

暫くするとシリコンバレーに入り、ここからは通行量の多い市街地を走ります。平坦だけれど渋滞もあるので、疲れて眠くなってきた身には厳しい。まあ何とか辿り着き、午後5時過ぎに無事に車を返却。

ここまで長距離運転は初めてでしたが、想像していたよりは楽に目的地まで辿りつけました。景色がよく、一度はやっておきたいドライブだと思えました。体力と時間に余裕があり、天候が良い時に限りますが。

反省点としては、さらに休憩所を多く設定するか、一箇所で長く休憩するかして体力回復を図る必要が有ることです。一応一時間に一度程度の休憩箇所を事前に調べておきましたが、特に後半にはさらに多くの休憩が必要そうです。夕方になり寒くなってきたので休むのが億劫になり、休憩所までまだ距離がある時に疲れた際に、どこで止まって良いのかわからず、そのまま前進してしまいました。あとは町中のガソリンスタンドにはトイレが併設されていなかったりと、若干の不便もありました。

持ち物としてはカーナビ、お菓子、音楽、帽子などが役に立ちました。眠気覚ましガムもあったらよかったかもしれません。


12/14  
研究会参加。代理も含めて3件発表があり、どれも時間制限が厳しいのでよく練習し、そのぶん緊張しました。発表自体は練習のお陰でうまくいき、役目は果たせました。研究ではなく今後の計画に絡んだ話だったので、慣れない話で準備に苦労しましたが、勉強になったし、成功したのでよかった。


12/15  
学会初日。関連する話を聞いて勉強したり、知り合いと話して交流を深めたり。


12/16  
口頭とポスター発表をこなす。口頭はよく練習したこともあり問題なく終了。ファイルが転送されていなかったというトラブルがあり、事前に確認する時間がなかったことが残念ではありました。ポスターはあまり気合が入っていなかったので、ほとんどの時間を他人のポスター見学に使い、自分のものは少しだけ対応。聞き手の一人に実験室プラズマの人が来て、あまりに高圧的な態度で自説を主張してきたので困りました。こういう人は時々おり、相手の考え方がわからないと的確な返答ができません。

夕方最後まで残り、関連研究者と少し話しました。交流を深めるとともに今後のことについて意見を聞く。短い時間しかなかったので聞きたかったことのうち一部しか聞けませんでしたが、またの機会まで置いておきます。


12/17  
自分の仕事は大体終わったので気楽に過ごす。夕方に会議に出たけれど、あまり活発な議論ではなく物足りなさを感じました。機会があれば意見を挟もうかと思っていたけれど、あまり役に立ちそうな雰囲気ではなかったので一言だけ。でももう少し積極性を見せるべきだったと反省しました。


12/18  
関連セッションは殆ど終わったので他分野の話を聞きに行く。でもあまり目新しい話はなく収穫はほとんどなし。今年の学会ではいくつか学んだことや次やるべきことの方向性は見ることができたけれど、あまり自分の考え方を大きく進められるようなものに出会わず、その点では物足りなさを感じました。


12/19  
午前前半まで学会参加し、少し休んでから出発。帰りも車です。今回は途中で一泊しながら太平洋岸を走ります。自然豊かな有名地域を走るので楽しみです。

しかし大雨で、宿から数ブロック先のレンタカー店まで行くのに苦労する。これ以上楽にしようがなかったはずなんだけれど。しかも昼間なのに高速道路が一部渋滞しており、これなら空港から借りても良かったかもしれません。

霧が出ており、初めてサンフランシスコで慣れない車で運転することもあり、慎重に進めていきます。まずはDevil's Slide。切り立った崖のすぐそばを走れる場所です。しかし天気が悪かったのと、奥さん全く興味を示さないので車窓から少し見ただけで先へ進む。この後海岸、サンタバーバラ、カリフォルニア大学サンタバーバラ校と寄りましたが、同じことの繰り返しのため大して楽しめないまま先へ進む。途中で疲れて気を抜いてしまい眠りそうになる。体を動かしながら何とか耐える。


週末の渋滞に捕まり、迂回しながら日が落ちてようやく宿に着く。カーメルという古いリゾート地で、建物に番地がないのと道が狭く入り組んでいるので宿を探すのに苦労する。慌ててしまい横からの車にぶつかりそうになりながら、なんとか事なきを得る。

混まないうちにと思いすぐ夕食に出かける。暗い夜道を街の中心部へ行き食事を取り、ガソリンを入れて食料品を調達して宿に戻る。ある程度目星をつけた上の行動だったけれど、慣れない夜道のため運転は難しい。気をつけていても曲がり損ねたりと小さな失敗は色々あります。冬の移動は日没の早さのため難しさを感じます。

宿はロッジですが昔ながらのアメリカらしい建物です。地域全体で古い町並みを保存しているので、宿も建て替えをせず古いまま使っているようです。こういう雰囲気は悪くありません。


12/20  
二日目。曇りですが雨でないぶん昨日よりは良さそう。街の中心部を軽く見てから出発。しばらく南下するとBig Surに入り、ここからは自然豊かな地域です。切り立った崖、押し寄せる波の迫力のある景色が続きます。道沿いに小さな休憩場所が沢山あり、時々立ち止まって波や風の音を聞きながらいい気分になります。晴れていたらもっと綺麗なんだろうけれど、周囲は見渡せるのでこれでも十分楽しめます。






しかし数カ所目で奥さんは飽きてしまい、先の長さと携帯電波の悪さにに機嫌を損ね、早く進めと言い出す。自然を楽しみながらゆっくり進むのが楽しいのに、そこからは大自然を目の前に休憩所をほとんど通過し前進。楽しみに計画したのと、滅多に来ることができないのに、とても残念です。自然が好きな人でないと楽しめないんでしょうね。早く帰りたい人は今度から別行動してもらうことにします。

霧が濃くなり、ほとんど前が見えなくなる。制限速度より少し遅目に走り、慎重に前進。一箇所だけどうしても立ち寄りたかったので休憩。天然のゾウアザラシが見られるという海岸です。砂浜一体にゾウアザラシが寝そべっており、かなり近くで見られ迫力があります。中には動き回っているものもあり、見ていて楽しいです。本当はもっと観察していたかったけれど、不機嫌な人のために数分の滞在にとどめて出発。

ここからは道が開けており、視界も良くなり速度を上げて進行します。夕食を取り、以前に学会会場となった海岸に立ち寄り、あとはガソリンを入れながら夕食時にロサンゼルスに到着。およそ9時間の旅でした。

夕食を取り、レンタカーを返却。ある程度は雰囲気を感じて写真もとれたので行った価値はあったけれど、今度は天気の良い時にもっと時間をかけて見て回りたい。

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