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3/27-28   Paris
大学に行きメール対応など簡単な仕事を終わらせる。早めに帰宅して準備をし、フランス出張に出かける。夜行便なので比較的空港が空いている時間帯です。

今回から航空会社のマイルステータスが平に戻ったので、一般レーンに並んでじっと待たなければいけません。これが大変。上の棚にカバンしまうためのスペースが必要なので、なるべく早く乗り込むために30分以上も列に並んで待つ羽目に。乗り込んだら隣三人が子どもたちでよくしゃべるので、落ち着けない環境でした。

夜行便のため普段よりよく眠れましたが、浅い眠りのため何度か途中で起きて眠いままパリに到着。この空港には今まで何度か立ち寄りましたが、すべて乗り換え目的だったので、町まで足を運ぶのは今回が初めてです。今日から空港は空いておりスムーズに電車の駅まで到達。

しかしここからは簡単ではありませんでした。券売機は硬貨のみの取り扱いで、9.5ユーロもかかるのにそんなに硬貨がありません。両替機はなく、長い列に並んで有人窓口で買うか、売店で買い物して小銭をもらうか。店で買物にしました。しかし5ユーロのお釣りを札でしかくれなくて、さらに崩すためにもう一度買い物させられる始末。いい商売してます。

電車の案内はフランス語のみ。行き先表示と路線図を頼りに降りる駅を慎重に見定める。とりあえずパリ北駅まで到着。

ここから地下鉄に乗り換えます。切符を買うためにまた小銭探しをしなければいけません。さいわい個々の駅は大きく、テイクアウトの中華料理を見つけたので夕食を買うついでに小銭を確保。しかし二品で19ユーロもして高い。パリの食事処はすべて高いということは聞いていましたが。また店員がフランス語中心なので、注文するのは簡単ではありません。

地下鉄でもフランス語なので路線図を眺めながら乗り換えをこなしホテルの最寄駅へ。地上に出て方角を確認しようとしたら曇っていて太陽からはわからない。通りの名前を示す看板もなく、仕方なく暫く歩いて地図上でどこにいるのか目印になりそうなものを探す。ようやく通りの形から現在地が分かったので、あとはスムーズにホテルまで。

ホテルもパリは高いので、中心部で駅に近く、良い値段のものを探すのは大変でした。小さな部屋ですが、眠るのには問題ありません。明日からもこのフランス語の世界で生きていくのは心配ですが、へこたれずに、かつ慎重にやっていくしかありません。


3/29   
張り切って観光初日。。。のはずでしたが、大失敗。まずルーブル美術館に行って会館前の列に並んでいたら、財布がないことに気づく。途中でお金を下ろしたので、そこから美術館の間で失くしたことになります。途中経路で取り出した記憶はありません。唯一気になるのは、信号待ちの際におばさんに声をかけられ、何かと思ったら怪しそうな寄付の話だったのですぐ立ち去りました。もしかしたらこの数秒間ポケットから注意が外れている間に盗られてしまったのではないかと思っています。

歩いた道を逆走しても何も見つからず、怪しいおばさんもおらず、もう探しても無駄そうなので自分に緊急事態宣言。急いで宿に戻り、まずは電話してクレジットカードの凍結。運転免許証と職員証は再発行してもらえば良い。失った現金は250ユーロほど。幸いにも大金ではありませんでした。パスポートは別に保管してあったので、こちらは大丈夫。

大きな問題はクレジットカードを失ったためATMで現金を引き出せなくなったこと。これをホテル代や食事代に当てるつもりだったので、計画が頓挫する。何かの時のためにバックアップとしてトラベラーズチェックを持っているので、これを換金して当座を凌ぐことにする。しかしヨーロッパはトラベラーズチェックはあまり普及しておらず、銀行では断られ続ける。宿のおじさんに聞いたらオペラ座の近くにある両替所ならできるかもと聞いたので、歩いて行ってみる。いまは電車賃も払えないほど貧しいので。

ここでは成功。これでしばらくは生きていけそう。しかしこの出張を乗り切るにはもう少し必要。あとすこし別の予備トラベラーズチェックと米ドル現金があるので、これを明日換金したら、帰国までの交通、宿泊、簡単な食事代はカバーできそう。しかしお金を使う観光は諦め、節約生活で生きて行かなければいけません。

一応緊急事態は脱出できたので、改めて観光することにする。美術館はあきらめ、一日乗車券を買い、無料見学に絞って巡る。シャンゼリゼ通り、凱旋門、エッフェル塔、パリ大学、市役所と見て回りました。途中で複雑な地形に惑わされ道に迷い、既に予定外に歩いていたこともあり疲れて眠くなる。ルーブルフードコートで小さな食事を買って夕方には宿に戻る。

ルーブル美術館。この時点ではまだ順調だった。



オペラ座



シャンゼリゼ通り。広い通りの両側に、有名な店が軒を連ねます。



ルイヴィトン本店



凱旋門。上に登ることができますが、長い待ち行列のため回避。



エッフェル塔



ソルボンヌ大学。我々の分野に関連なる研究所が数年後にはこの地区に移動してくるようです。



パンテオン神殿



セーヌ川



市役所



パックアッププランがうまくいったおかげで、何とか足止めの事態は回避され少し気が楽になりました。身の回りのものには気をつけているつもりでしたが、これからはもっと気をつけるとともに、カードを全部同時に持ち歩かないようにするとか、トラブルに遭ってしまった際のリスク分散する必要性を感じました。


3/30   Paris-Lyon
パリ観光二日目。今日も当初の予定より少な目に回ります。昨晩合計7時間眠りましたがまだ疲れており、外気温5度以下で寒いので。まず音楽家ショパンの墓。大きな墓地の中に花で飾られて一際目立っています。次にショパンが最初にパリで住んでいた家の跡。入り口だけ残されています。

ショパンの墓



墓地の様子





ショパン住居跡(中央左)



オペラ座にまた行き、もう一枚トラベラーズチェックを現金化。ホテル代を奥さんのカードを借りて払い、追加で現金を確保したので、これで道中の食費も確保できたと思います。

昨日道に迷ってノートラダム大聖堂を見逃したので、もう一度行ってみる。今度は見つかりました。既に大勢の人が並んでいるので中に入るのは諦め、外観を眺める。その大きさと細部まで施された彫刻の美しさが素敵な建物です。



ルーブル地下フードコートで軽く昼食と休憩。この時点でだいぶ疲れて歩きたくなくなってきた。今日は曇りで外の寒さに参ってきたので、地下鉄と食事中のやや暖かい場所での休息が大事です。

既に宿を引き払っているので、横になれないのがやや難点。移動時間をいつにするかは考え直さなければいけません。ヨーロッパの昼がアメリカの夜なので、昼間の観光は眠くて効率が上がりません。そうやって強制的に起きて時差調整をするのが目的なのですが、移動日に本当に眠くなると体力的に厳しいです。前回のドイツ旅行の際には体力勝負の日程だったので、今回はパリで二泊する、徒歩移動を減らす、観光スポットに優先順位を付け状況に応じて取捨選択できるようにする、と少し余裕をもたせていますが。世界を巡る貴重な機会なのでなるべく多くの観光をしたいところですが、時間と体力と観光量との兼ね合いが難しいところです。

トラブルと疲れがありつつ、優先度の高い箇所は大抵見て回ることが出来ました。ルーブル美術館を逃したのと、優先度の低い箇所をだいぶ削ったのが残念でしたが、それなりに楽しみつつ安全に観光を終えることを大事にしたので仕方のない選択です。またの機会に。

宿に戻り荷物を引き取り、長距離列車の駅へ。ここからTGVに乗り南部の都市リヨンに行きます。余裕を持って早めに駅に来たので、暖かい待合室で休憩。乗り込み可能の案内が出たら電車に入る。車体は汚れていますが、2階建てで外の眺めは良いです。幹線で高速走行し、1時間に一本の直通があり、日本の新幹線と似た感じ。





乗るTGV



リヨンに着きました。雨が降っており寒い。宿は中央駅のすぐ側なので、この都市では移動が楽です。荷物を置き、スーパーで果物、パン屋でサンドイッチを買って、観光はせずに宿で体力回復に努める。街角の小さなスーパーで、レジ店員はフランス語しか話さない。言っていることを何となく推測するしか無い。サンドイッチ屋では、隣に並んだ客からあなたフランス語話さないのねと言われる始末。電車の車内放送もフランス語しか無いし、都会でも英語で生きていくのには難しい国です。予定通り行動するぶんにはいいですが、コミュニケーションを図りづらいので問題が起きたら途端に困りそうです。


3/31   
夏時間になり、朝9時まで寝てしまいました。朝食をとり、寒さ対策のためもう一枚重ね着し、宿をチェックアウトし、リヨン市内観光開始。ここでも一日乗車券を買い、地下鉄で移動して回ります。ここの地下鉄はパリより空いており綺麗で、治安も良さそうに見えます。反面本数が少なく、路線によっては12分に一本しか来ないところもあります。何度も乗り換えしましたが、かなりの時間を乗り換え待ちにとられました。

まずは対岸の丘の上に行き、ノートラダム大聖堂へ。電車の駅の目の前にそびえ立つ高い建物はインパクト大です。行列にはなっていなかったので中に入ってみました。今日はイースターなせいか、大勢の人が日曜礼拝に来て賑わっていました。中は撮影禁止なので写真はありませんが、彩られた荘厳な雰囲気の漂うところです。来てみてよかった。



丘の中腹にローマ時代の遺跡があります。競技場のような見た目で結構高低差があるところです。



まだ歩き疲れた影響が残っており、足の裏が痛くなってきたのでなるべく歩かないようにします。地下鉄を乗り継ぎだまし絵の建物へ。遠くから見ると普通の建物群に見えますが、近くで見るとビルの壁面に描かれた絵であることが分かります。よく出来ています。

建物の壁面に書かれた絵



遠くから見ると、周囲の風景にうまく溶け込んでいる



丘の上から町が見渡せますが、残念ながら曇っており視界は悪い。丘の上から歩いて降りる予定にしていましたが、地下鉄に切り替えて下る。短い1駅間で300mほども高低差のあるところです。市役所、広場と巡って昼食場所を探す。フランスでは日曜定休の店が多く、事前に調べていた手頃な場所はほとんど休みでした。最後の一つだけ開いており、そこに落ち着く。中華料理屋だったはずですが、中国人経営のまま日本のラーメン屋に変わっていました。レジ店員はフランス語しか話さないのでオーダーには手間が掛かりましたが、少し野菜も摂取でき、結果的には良かったと思います。

中央広場



ここで少し体力回復できたので、もう一つのローマ遺跡を見に行く。こちらはアパート群の中にある小さな場所ですが、歴史を感じさせます。



これで観光終了。宿に戻りカバンを取り、電車に乗り空港駅へ。今回のTGVはリヨン中央駅ではなくリヨン空港駅から出るので移動します。ローヌエクスプレスという快適な空港線電車があるので楽です。

リヨンの観光場所は数が限られており、中心部に集まっているため短時間で見終えることができました。夕方まで観光時間があり、地下鉄の駅で休んだりと時間に余裕を持って行動できたので、パリよりは楽に消化できたと思います。

電車はほぼ満席。次第に山間部へ入っていき、雪山と細い川へと景色が変わっていきました。目的駅は山間の小さな所で、電車が遅れ気味に走っていることもありやや不安な気持ち。

フランスアルプスの町Modaneに到着。研究会主催者が同じ便に乗っており、他から来た人とまとめてくれてタクシーに乗る。ここもうまくいくか心配だったところですが、結果的に簡単に乗り切れました。同乗者と話をしながら会場の宿に着く。

ここは山の中のスキーリゾートです。宿は学校のスキー合宿で使ったようなロッジ。トイレとシャワーは二部屋共用、古めかしいドアの鍵や簡素な室内など、合宿に来た気分です。窓の景色はよく、近くに雪原、遠くに雪山が望めます。



4/1   Lyon-Modane
朝の眺めも綺麗です。



研究会初日。少人数で1人あたり40分も発表時間のあるゆったりとした研究会です。なるべく質問したり発表者と個人的に話ができるよう、考えながら聞くことを心がける。こちらの時間に身体が慣れつつあることもあり、眠くならずに聞けています。

昼休みは前代未聞の5時間の長さ。自由行動でスキーに行ったり散策したり昼寝したり、現地を楽しむように設定されています。天気がよく歩きまわりたいところですが、昨日からの足の痛みがまだ治っておらず、今日は部屋で静かに過ごします。明日以降にも時間はあるので、無理しないように。

夕方のセッションでは大したコメントを考えつかないまま終了。明日以降頑張ります。夕食では東北大から来たオーロラ研究の先生と学生と一緒になり、最近の東北大の様子などを聞きました。


4/2   
だいぶ眠れるようになってきました。発表を聞き、いくつか質問したり休憩中に議論したり。

昼休みには村の中を歩いて写真をとって回りました。スキー場、中心部の教会、周囲の山の景色など。豊かな自然に囲まれたいいところです。

町外れから見たスキー場方面



犬が無警戒で寝ているほど平和な町



夕方のセッションでは普段問題意識を持っていない内容が続いたので、聞きながら未解明問題とその解決法について考えていました。すぐに思いつくほど簡単ではないですが、何かbreak throughが必要な時期に来ているように思えます。


4/3   
昨日の続きで込み入った衛星観測の話が一日中行われます。中には細かすぎてついて行けない場合もあり、その時には昨日までの話を整理しながら、今後の研究の中にうまく取り入れたり、自分でやるかどうかは別としてどうやったら話題になっている問題を進められるかを考えていました。

昼休憩の際はミネソタ大の人たちとハイキング。昨日より足の調子がいいので、町の外まで出てみることにしました。丘を下り、昔に建てられた砦を巡り、そこから見える景色を楽しみました。砦はここがイタリア領だった頃にフランス軍と戦うために建てられたそうです。帰りがけには足が痛くなってきましたが、運良く同じ研究会に参加している人が車で通りがかって乗せてもらえました。結果的に余力を残し宿に戻る。





外の眺め1



内部の様子



外の眺め2



雪山をバックに



同行者と記念撮影



4/4   
7時間くらい連続で眠れました。ほとんどこちらの時間に順応できたようです。今日の内容は自分の研究に近いものが多かったので、質問したり発表者と話したりすることができました。自分の発表は夕方に。ちょっと最初の方に時間をかけ過ぎたのと、途中で入ってきた質問に時間を取られ、後半部分を駆け足で話さざるを得なくなってしまいました。前半部分で多くの人に興味を持ってもらえたのでその点ではうまくいったのですが、話したいことを話しきれなかったことが残念。途中で入ってきた質問に時間を取られた際にどう対処するかという準備が出来ていなかったのが問題で、今後は考えておかなければいけません。


4/5   Modane-Milan
午前中で研究会は終わり。研究テーマの違いから普段目にかかることの少ない人たちと話したり、自然を楽しんだりできたことが良かった。質問を何回かできて、発表者や他の人達と話すきっかけを持てたのも良かった。

特に最近英語でニュースを聞くようになったので、雑談で時事問題に関する話題になったときにでも話に参加できるようになったのは進歩だと思います。今までは何の話か分からなかったり、日本語では知っている話でも英語の文脈で理解しておらず話について行けないことが多くありましたが、語彙が増えて改善傾向が見られたのはよかった。研究の話以外でも人との繋がりを作る上で大事です。

参加していた人たちの多くは次の衛星計画をどうしようかということを真剣に考えていました。既にproposalを書いていたりして、どんな観測が必要かをよく練っています。自分はまだそういうことに携わっていないので、随分と差を感じます。装置を設計できる人とデータしか扱わない人との違いでもありますが。

昼過ぎにTGVに乗る。多くの人はパリへ戻りますが、来た道を戻るのは勿体無いので、近くの国境を越えてイタリアに入ります。山を下り、トリノを経由してミラノへ。イタリアに入るのは初めてです。どこへ行こうか決めるのは難しかったですが、観光できる大きな町で、あまり国境から遠くない場所ということで決めました。

着いて宿に荷物を置き、少し観光しようと思いましたが、全くうまくいかず何も観光出来ませんでした。まずトラムに乗ろうとしたらなぜか乗り場に乗りたい線の番号がない。不思議に思って一つ先の停留場で待っていたら来たので乗りましたが、切符を刻印するはずの機械に切符が大きすぎて入らない。そうこうしているうちにトラムは行きたい方向と反対に曲がっていく。これはおかしいと思い次で降りる。降りたところの路線情報も持っている路線図と異なり、これはダメだと思い引き返す。

夕食でも買って帰ろうかと思いましたが、目当てのレストランは閉まっている。貼りだしてある営業時間中にもかかわらず。仕方なく駅の売店で買って帰る。全くの無駄足でした。

宿に戻り、観光計画の練り直し。まず正しい路線図を探す。どうやら最近路線改定が行われ、その前の地図を持っていたようです。バスに置き換わったり、路線が無くなったり、行き先が全く別の所に変わったりと大幅に変更されていました。新しい路線図を紙に書き出し、それを頼りに明日は回ります。今日回れなかったぶん明日はいくつか訪問先を削減し、優先度の高い所に絞って回る必要があるようです。

明日のフライトのチェックイン。明後日の分もやってみましたが、座席が変更されており、元々予約していた前の方の座席ではなくなっている。折角早く予約したのに、これはひどい。しかも左右とも座席の窮屈な席。元の席よりだいぶ後ろになりますが、通路側を確保。往路でも似たような変更の目にあいましたが、前もって席を確認しておくのは大事です。


4/6   Milan-Amsterdam
今日は夕方まで観光時間があります。午前前半は宿でゆっくりし、体力を蓄えてから出発。まずは地下鉄一日券を買い、一番の目玉、レオナルド・ダ・ビンチの最後の晩餐の観賞。世界遺産になっている教会に、本物の最後の晩餐の壁画があります。事前予約がないと入れない程の人気です。この日の予約をとるために3ヶ月前の受付開始日に即予約していました。確認書を見せて入場券を貰い、教会本体に入って休憩。

教会



教会内部



壁画は旧食堂にあり、その入口に10分前に集合。イタリア語で何か言っており、さっぱり分からないまま団体が中に入っていく。別の団体観光客だと思っていましたが、後から分かったことはこれが自分のグループでした。係員に言ったら次の時間帯のグループに入れてくれることになり、事なきを得ました。

入場すると、最後の晩餐の壁画が目の前にあります。撮影禁止なので写真はありませんが、思ったより大きな絵で、立体感と細部の様子がよく分かります。実際に目の前で見て周囲の雰囲気ごと感じてみるのはいいものです。

次は地下鉄で郊外に出て、イタリアサッカー、インテルミラノの本拠地、サンシーロ競技場を見に行く。日本人の長友選手が所属しているところです。駅から20分ほど歩いて行くと、赤く大きなサッカー場が目の前で見られます。こんな大きな所で日本人が活躍しているのはすごい事です。

サンシーロ



近くにあるダビンチの馬



中心部に戻り、ミラノ大聖堂を見学。こちらはダビンチの教会より何倍も大きい。細部に渡る美しい彫刻が施されています。しばらく中の椅子に座って雰囲気を味わう。ここはミラノ観光中心地なので人がいっぱい。そのぶん怪しい人も多く、またお金を取られないように要警戒。

中心部の広場



大聖堂



大聖堂の中



トラムに乗り数駅移動。昨晩調べ直したので、今日はミスなくトラムを使うことが出来ました。まずはギリシャ神殿跡。町の中に神殿の円柱が残っています。



中心部に戻り、スカラ座。



トラムで移動し、公園の大きな門。





あと数件観光地を残していますが、優先度は低いのと疲れてきたのでこの辺で観光終了。中央駅に戻り、ピザで軽く昼食。宿に戻りカバンを受け取り、バスで空港に移動。アムステルダムへ移動し、空港内の宿で一泊。


4/7   
出発前まで宿で休み、午前中の便でロサンゼルスに向けて出発。寝て体力回復したので、本を読みながら苦痛なく長時間フライトを終えました。アメリカ入国時には初めてグリーンカードを使う。外国人用ではなく、アメリカ人用のレーンに並ぶことができます。係官の数が多いし、1人あたりの時間が短いので、外国人レーンより倍以上の速さで進んでいきます。入国審査は簡単で、滞在目的と場所を聞かれただけ。これは素晴らしい。

今回の旅行では色々失敗しました。もっとリスク回避とリスク分散を考えて準備行動せねばなりません。土地勘なく英語が通じる機会の限られた状況で、強く慎重に生きていくことの重要性を痛感しました。行程にはそれなりに余裕をもたせ歩く距離を減らすようにしたので、観光量や移動量には無理はなかったと思います。強いて言うなら、時差に慣れない旅程前半に昼休憩をする場所が欲しかったということか。

研究会ではいくつか勉強になった点がありましたし、人との繋がりを増やせたのも良かった。各国の人が集まって発表議論する様子を見て思ったのは、アメリカ人が量と質の両面でレベルが高いように思えます。今までもそう感じていましたが、それがさらにはっきりと見えました。母国語の違いは当然ありますが、それだけでなく話の組み立て方などにも違いがあるように見えます。そのレベルに近づけるようますます語学の勉強を進めて行かなければいけません。

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